現金王国日本、経済産業省は、「未来投資戦略2017」で、2027年までにキャッシュレス決済比率を40%を目指すと公表しています。世界の中の現金王国日本の現状と国の今後の取り組みを調べてみました。
現金王国日本、キャッシュレス決済を世界と比べると
引用:経済産業省「キャッシュレス社会の取り組み」
日本と世界の各国のキャッシュレス決済比率を比べてみると、上図から一目瞭然です。
キャッシュレス化が進んでいる国は、最低でも38.4%で他の国はそれ以上、に対して
日本は、わずか18.4%しかありません。それ故に現金大国日本と言われます。
2017年6月9日閣議決定した「未来投資戦略2017」では、その現状を踏まえ10年後の
2027年6月までに、キャッシュレス決済比率を倍増し、40%程度とすることを目指すと公表し
ました。
経済産業省のキャッシュレス化へのスケジュール
「未来投資戦略2017」の中では、10年後の2027年6月までと公表されていますが、
2027年までには、東京オリンピック(2020年)や大阪博覧会(2025年)などのビックイベントが
控えています。
国は、これをきっかけとし、一気にキャッシュレス化を図ろうとしています。
そのため、「未来投資戦略2017」でキャッシュレス決済比率40%目標を前倒しするとして
2025年の大阪・関西万博までにはと宣言をしています。
課題「現金大国日本」をどうするか
なぜ、日本ではキャッシュレス化が進まないのでしようか。
ひとことで言うと、日本は、商売においては、昔から現金決済が一番信用があり根深い習慣が
あるからです。
また、日本人の日常生活に現金が深く根付いているものに、お年玉の文化があります。お年玉
は現金ですね。
そして、冠婚葬祭のお香典、祝い事では、折れ目の付いた紙幣はよくないとわざわざ新
札に交換しますね。などなど日本古来の習慣や文化があり、キャッシュレス化はとても受け入
れられないのが実情です。
キャッシュレス化の進まない日本、デメリットとは?
日本は、少子高齢化が想定外に進んでおり、現金決済をするのに人手不足となっている。
その現金決済には、年1兆円ものコストがかかっています。
スーパーやコンビニなどで現金決済でレジ待ちする時間がかかる。
消費者側もお店側も現金を管理することが面倒。
などがあります。
いまが、キャッシュレス化へ待ったなしの時期
国が推進する「キャッシュレス化」は、2019年10月、消費税が10%に引き上げられのを機に
消費の落ち込みを防ぐ処置として、軽減税率を導入します。
これは、キャッシュレス決済に限ってポイントを消費者に還元するというもの。
2020年の東京オリンピックや2025年の大坂・関西万博では、大勢の外国人が来日します。
外国では、キャッシュレス化が進んでいて、来日する外国人に混乱が生じます。
そうならないためにも、今、日本は、キャッシュレス化に進まなければいけない状況にあるの
です。やるやらないではなく、やるしかないところまで、状況が緊迫しているのです。
現金王国日本、キャッシュレス化2027年までに40%宣言!知ってる?のまとめ
というわけで、なぜ日本が「キャッシュレス化」に遅れたのか、なぜいま「キャッシュレス
化」をしなければならないのか。
理解していただけたでしょうか。
日本の少子高齢化の問題が、いろいろな方面で、一気に噴き出している状況ですね。
もう日本だけのやり方では、進んでいけないのです。
世界各国が、足並みそろえながら進んでいくのです。
この世の中に乗り遅れないよう勉強しましようね。
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